「二兎を追う者は一兎をも得ず」
このことわざを身をもって実感する男
どーも、ぽわぽわです。
今回は、先日紹介したパルキアVSTARとキラフロルexを組み合わせたデッキについて深掘りしていきます。
実際に使用した結果見えてきた課題を踏まえてデッキの改善案を提示します。
デッキ紹介記事および大会レポートをまだご覧になっていない方は本記事を読む前に是非ご覧ください。
それではやっていきましょう!
デッキの課題
デッキを実際に使用した結果見えてきた課題としては、以下の2点です。
- 継戦能力が低い
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パルキアVSTARもキラフロルexもそれぞれワザを使うために必要なエネルギーが2つだが、水水および闘闘と色拘束が厳しい
パルキアVSTARについては特性のスターポータルによってエネルギーのテンポを間に合わせることは可能だが、キラフロルexについては有効なエネルギー加速手段がない
対面によってこれら2種類のアタッカーを使い分けていきたいが、エネルギーのテンポおよび色のかみ合いがシビアで後続準備に苦労する印象を受けた
- 後攻時の動きが微妙
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後攻1ターン目にかくせいでキラフロルexを着地させることがかなり強い動きなのだが、パルキアギミックとキラフロルギミックが混在していることにより安定感が乏しい
これら2つの課題から導き出した結論は、パルキアとキラフロルを組み合わせるのではなく、それぞれを活かしたデッキを作る方が良いということです。
なんと切ない結末でしょうか、全ての始まりは僕がキラフロルexがテラスタルポケモンであると勘違いしていたところからでした。
パルキアとキラフロルの活かし方はそれぞれ後述します。
ちなみにどうしてもパルキアとキラフロルを組み合わせたい場合は、メインアタッカーをパルキアにして、キラフロルは妨害用サブアタッカーぐらいの立ち位置に抑えた方が良いです。
参考までに改善案を載せておきます。
エネルギーの比率を水エネルギー多めにしてパルキアで戦いやすくしました。
また、エネルギー加速手段としてアカマツを採用することで少し継戦能力を高めました(山札に2色のエネルギーが残っているか常に把握しておく必要があります)。
パルキアの活かし方
まずはパルキアの活かし方からです。
パルキアの強みは以下の通りです。
- ゼロの大空洞でベンチを拡張するとVSTARや2進化exもワンパンできるほどの高火力が出せる
- スターポータルによるエネルギー供給の安定感(パルキアを2体育成したり、げっこうしゅりけんで奇襲をかけるなどの動きが可能)
- 水タイプのためカイからサーチが可能で、動き出しまでの再現性が高い
また、パルキアの弱みは以下になります。
- 後攻時の動きが乏しい
- ベンチを絞って戦われると打点不足になりがち
- スピードの速いデッキタイプを相手するのが苦手(特に雷タイプ主体のデッキ)
強みを最大限に活かし、弱みをカバーすることを意識した構築が以下になります。
デッキの基本的な動きとしては、ゼロの大空洞でベンチを拡張してパルキアVSTARでガツガツ戦っていきます。
主に使用するサポートがカイのため手札が細くなってしまいがちなのですが、ここをビーダルラインを採用することでカバーしています。
テラスタル枠としてはカイからサーチが可能なオーガポンいどのめんexも採用候補ではありますが、今回は弱点分散ができてガラスのラッパにも対応しているテラパゴスexを採用しています。
また、スピンロトムを採用することにより盤面展開が安定する上、上手くスタジアムが引き込めていたりすると後攻時にファーストアタッカーとなり得ます。
パルキアVSTARが素早く処理されてしまうと、中終盤にエネルギーのテンポが間に合わなくなってしまいがちなのですが、ここをガラスのラッパ+エネルギーつけかえや、ガチグマアカツキexなどを採用することでカバーしています。
相手がベンチを絞ってきてもゼロの大空洞があれば自分側のベンチで一定の火力は担保できますが、スグリを採用することで能動的に火力を底上げすることが可能です。
ヨルノズクのおかげでピン刺しのトレーナーズを上手く使うことができるのが気持ちいいポイントです。
キラフロルの活かし方
続いてキラフロルの活かし方です。
キラフロルの強みは以下の通りです。
- 相手のベンチを狭めることにより相手の動きを大きく制限できる
- 後攻時でもかくせいでキラフロルexに進化することができる
- 闘弱点を持つポケモンが多いため弱点をつきやすい
また、キラフロルの弱みは以下になります。
- エネルギー加速手段が乏しい
- 火力が低い
強みを最大限に活かし、弱みをカバーすることを意識した構築が以下になります。
デッキの基本的な動きとしては、キラフロルexで相手のベンチを狭めながら戦っていきます。
後攻時にはペパーからかくせいまで繋げることができるとベストです。
かがやくヒスイオオニューラを採用し毒ダメージをあげることでHPの高い2進化exなども2パンできるようにしています。
また、テラスタル枠としてはオーガポンいしずえのめんexを採用しています。
たねポケモンですぐに場に用意することができるためゼロの大空洞とヨルノズクの使用条件を満たしやすく、特性持ちからダメージを受けないため場持ちも良いです。
現実的なエネルギー加速手段がないため毎ターンしっかりとエネルギーが貼れるようにエネルギーへのアクセス手段を厚く採用したり、キラフロルexとオーガポンいしずえのめんexの耐久をあげる岩のむねあてを採用したりしています。
キラフロルexとオーガポンいしずえのめんexは刺さる対面にはとことん刺さる性能をしているので環境次第では十分に活躍が見込めるデッキだと思います。
まとめ:欲張りすぎは良くない
今回は、パルキアとキラフロルを組み合わせたデッキについて深掘りしていきました。
理論値を追い求めて色々なギミックをデッキに盛り込むことは面白いですし成立すれば強いです。
ですが現実はそう甘くないので、一番通したい強い動きを最優先にデッキを構築し、弱みはカバーできる範囲に限界があるのである程度は割り切ることも大切です。
これからも様々なデッキを構築して試していく予定です。
それでは今回はこの辺で、またお会いしましょう!
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